福井県でAI導入の相談先を探すと、全国向けのまとめ記事や東京の会社ばかりが出てきて、県内の中小企業が実際に声をかけられる相手が見えてこないのではないでしょうか。しかも会社の情報は古くなりやすく、AIを名乗っていても実態はRPAだけという場合もあります。AIの依頼先選びは知名度ではなく、「自社がいまどの段階にいるか」で決めるのが失敗しにくい方法です。この記事では、公式サイトでAI関連事業の記載を確認できた会社に絞り、データ整備前・対象決定済み・運用改善という3つの段階別の選び方とあわせて紹介します。
この記事でわかること
- 自社の段階からAIの依頼先を選ぶ3段階の診断方法
- 福井県の企業が相談できるAI導入支援・開発会社(公式サイト確認済み)
- 相談から開発・運用までの流れと費用が変わる要因
- 依頼前に社内で準備しておくと商談が速くなる3点
まずは掲載する会社の一覧です。詳しい選び方と各社の特徴は本文で解説します。
| 会社名 | AI関連の得意領域 | 対応エリア |
|---|---|---|
| クラウドロイド株式会社 | AI業務自動化・システム受託開発・生成AI活用支援 | 北陸3県・全国(要確認) |
| 株式会社アートテクノロジー | AI・RPA・IoT・クラウドを活用したシステム開発 | 福井を本社に全国対応 |
| 株式会社江守情報 | AI関連を含む業務システムの構築・コンサルティング | 福井・石川・東京・大阪 |
| 株式会社天晴データネット | AIカメラシステム・RPA・IoTビル管理 | 福井県内の導入実績多数 |
| 株式会社フクイト | 生成AI導入支援・AI研修・AIガバナンス構築 | 福井県内を中心に対応 |
| 株式会社Robbits | AI活用システム・経営AIコンサル・IoT | 福井県内を中心に対応 |
段階別の選び方、各社の詳細、費用と進め方、依頼前の準備の順に解説します。
福井のAI会社選びは自社の段階で決める
どの会社が良いかを比べる前に、つまずきやすい落とし穴があります。自社の準備段階と会社の得意分野が噛み合っていないと、どんなに実績のある会社へ頼んでも話が前へ進みません。まずは自社がどの段階にいるかを確認してください。
自社の段階チェック
- 紙の書類やExcelが混在し、データがまだ集約できていない(データ整備前)
- 自動化したい業務と目標が決まっており、あとは作るだけ(対象決定済み)
- すでにAIやRPAを導入済みで、精度や範囲を改善したい(運用改善)
段階が分かったら、それぞれで見るべき会社の条件が変わります。
| 段階 | よくある状態 | 依頼先の条件 |
|---|---|---|
| データ整備前 | 見積もりを取っても金額に幅が出る | データの棚卸しや計画づくりから伴走できる会社 |
| 対象決定済み | 要件は言えるが技術の選び方が分からない | 該当業務に近い開発実績と提案力のある会社 |
| 運用改善 | 導入したが効果が頭打ち | 既存システムの分析と改善提案ができる会社 |
この段階分けを頭に入れたうえで、次の章の各社紹介を読むと、自社に合う相談先が判断しやすくなります。
金沢拠点のクラウドロイドは福井の企業にも対応している

福井県内の会社を比較する前に、県境をまたいで相談できる隣県の選択肢をひとつ紹介します。
AIで何を自動化できるか自体から相談したい段階なら、候補に入るのが金沢市のクラウドロイド株式会社です。2017年設立で、業務内容に合わせたAI自動化やシステムの受託開発、繰り返し作業の自動化に対応しています。SEO対策やAI活用のコンテンツ制作、LLMO・AIO対策まで扱うため、業務効率化と集客の両面を一つの窓口で相談できる構成です。補助金活用の相談にも対応しており、費用は無料相談での個別見積もりとなります。金沢と福井は北陸新幹線と高速道路で近い距離にあり、対面での打ち合わせを重視する会社にも組み合わせやすい立地です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用例 | 要問い合わせ(無料相談で個別見積もり) |
| AI研修・伴走支援 | 対応 |
| 生成AI活用支援 | 対応(LLMO・AIO対策、AI活用コンテンツ制作) |
| AIシステム受託開発 | 対応(業務内容に合わせたAI自動化・システム開発) |
| 自社AIプロダクト | 不明 |
| 業務自動化・RPA | 対応(繰り返し作業の自動化) |
| 画像認識・機械学習 | 不明 |
| 補助金活用の相談 | 対応 |
| 設立日 | 2017年2月10日 |
| 所在地 | 石川県金沢市木越町タ68番地1 |
| 公式HP | 要確認後にリンク設定 |
福井県でおすすめのAI導入支援・開発会社
ここからは福井県内に本社を置く会社です。掲載しているのは、公式サイトでAI関連事業の記載と相談窓口を確認できた会社で、掲載順はランキングではありません。
株式会社アートテクノロジー

鯖江市に本社を置き、380名を超える体制で金融・流通・製造・社会インフラ・官公庁向けのシステム開発を手がけているのが株式会社アートテクノロジーです。公式サイトの事業紹介では、AI・RPA・IoT・クラウドを活用したプロダクトソリューションを掲げ、短納期かつ低コストな開発とソフトウェア製品の組み合わせ提案を打ち出しています。県内では珍しい規模のSIerであり、キャッシュレス対応の金融システムから製造ラインのIoT化まで、業種特化の大型案件に対応してきた蓄積が持ち味です。編集部の見立てでは、単発の小さな自動化よりも、基幹システムの刷新や全社規模のIT投資にAIを組み込みたい段階で検討したい相談先です。福井に本社を置きながら大手グループの案件を扱ってきた体制は、地元で大規模開発を任せたい場合の数少ない選択肢になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用例 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AI研修・伴走支援 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 生成AI活用支援 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AIシステム受託開発 | 対応(AI・RPA・IoT・クラウドを活用したシステム開発) |
| 自社AIプロダクト | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 業務自動化・RPA | 対応(プロダクトソリューションでRPAを活用) |
| 画像認識・機械学習 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 補助金活用の相談 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 設立日 | 不明(掲載元により記載が分かれるため公式へ要確認) |
| 所在地 | 福井県鯖江市上河端町6-1-33 |
| 公式HP | https://www.art-tec.co.jp/ |
株式会社江守情報

福井で1979年から続く情報事業を引き継ぎ、2021年から北陸電力グループの一員として事業を行っているのが株式会社江守情報です。自社開発の基盤やフレームワークといった業務テンプレートの提供から、システムの構築・導入・コンサルティングまでを一括で担う体制を掲げています。県のIT企業リストでも、対応可能分野にAI関連を挙げています。従業員128名規模で、東京支店・大阪オフィス・金沢オフィス・鯖江オフィスを構えるため、県外拠点を持つ企業のシステム統合にも向き合える広さがあります。編集部の見立てでは、単発のAI導入というより、基幹システムを含めた全体設計の中でAIの置きどころを相談したい企業に適した窓口です。地場資本の歴史とインフラ系グループの安定性が同居している点は、長期の保守運用を前提に選ぶ場合の判断材料になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用例 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AI研修・伴走支援 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 生成AI活用支援 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AIシステム受託開発 | 対応(システムの受託開発・コンサルティング) |
| 自社AIプロダクト | 対応(自社開発基盤・業務テンプレート) |
| 業務自動化・RPA | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 画像認識・機械学習 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 補助金活用の相談 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 設立日 | 2016年7月 |
| 所在地 | 福井県福井市順化1-24-38 サウスコート福井 |
| 公式HP | https://www.i-emori.co.jp/ |
株式会社天晴データネット

AIカメラで展示会の入場者数や滞在人数を可視化する。そんな導入を福井県内で重ねているのが、福井市の株式会社天晴データネットです。1996年から続く受託ソフトウェア開発で、保険や銀行の業務システムを支えてきた会社です。その技術を土台に、ビル管理システムiBMS・ビデオ監視・AIカメラ・RPAといった自社ソリューションを展開しています。公式サイトの導入実績には、宿泊施設のセルフチェックイン自動化や自治体の点検DXアプリといった、県内施設での稼働事例が並びます。編集部の見立てでは、施設や現場を持つ会社が「人の目で見張っている業務」をカメラとセンサーで置き換えたい段階に、県内の実例ごと相談できる相手です。約110名の開発体制で営業部門を持たない技術主導の会社という性格も、要件を具体的に持ち込める会社ほど噛み合いやすいはずです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用例 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AI研修・伴走支援 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 生成AI活用支援 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AIシステム受託開発 | 対応(受託ソフトウェア開発) |
| 自社AIプロダクト | 対応(AIカメラシステム・iBMS・ビデオ監視システム) |
| 業務自動化・RPA | 対応(RPA導入・導入事例を公式サイトに掲載) |
| 画像認識・機械学習 | 対応(AIカメラによる入場者数・滞在人数の可視化) |
| 補助金活用の相談 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 設立日 | 1996年 |
| 所在地 | 福井県福井市加茂河原2-22-18 |
| 公式HP | https://www.tenseidatanet.co.jp/ |
株式会社フクイト

AIを入れる前に、社内のルールは大丈夫か。その問いから始めるのが福井市の株式会社フクイトです。生成AIの導入支援と活用定着を主軸に据えた会社です。フルスクラッチ開発を前提とせず、汎用の生成AIと表計算やクラウドなど既存ツールを組み合わせ、現場で運用できる仕組みを設計する方針を掲げています。特徴的なのは、代表が企業法務を10年以上手がけてきた弁護士で、AI活用の戦略とあわせてAIガバナンスの構築を提案している点です。ルールのないAI利用が法令違反や情報漏洩につながるリスクを公式サイトで明示しており、攻めの活用と守りの整備を同じ窓口で相談できます。まず現場に入って効率化できる業務を見える化し、人がやる仕事とAIに任せる仕事を切り分ける進め方は、社内に判断できる人がいない段階の企業と噛み合います。受発注や報告書、社内問い合わせに向けたAIツールの開発にも対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用例 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AI研修・伴走支援 | 対応(AI研修・組織のAIリテラシー向上) |
| 生成AI活用支援 | 対応(活用戦略策定・プロンプト作成・活用定着) |
| AIシステム受託開発 | 対応(受発注・報告書・社内問い合わせ向けAIツール開発) |
| 自社AIプロダクト | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 業務自動化・RPA | 対応(業務の見える化とAIへの切り分け) |
| 画像認識・機械学習 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 補助金活用の相談 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 設立日 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 所在地 | 福井県福井市 |
| 公式HP | https://fukuito-inc.com/ |
株式会社Robbits

「AI技術に特化している」と自ら掲げ、特に製造業の業務理解を強みにしているのが福井市の株式会社Robbitsです。公式サイトでは、ソフトウェア開発・WEB制作・IoTと並べてAI活用システムを事業の柱に据えています。2026年3月には経営DX特化型のAIコンサルティングアプリ「ウサコン」を正式リリースしました。代表は福井県産業支援センターDXラボのAI・IoT専門相談員や、福井県よろず支援拠点のAI活用アドバイザーを兼任しています。公的な相談窓口で県内企業の課題に触れてきた蓄積がある点は、会社の規模とは別の判断材料になります。自社の課題がAIで解けるのかどうか、その入口の判断から一緒に考えてほしい企業、とりわけ製造現場を持つ会社に噛み合う相談先だと編集部は考えます。2021年設立と若い会社ですが、AI活用に関する情報発信を継続している点も、技術の現在地を確かめながら進めたい場合には安心材料になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用例 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| AI研修・伴走支援 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 生成AI活用支援 | 対応(AI活用システム・AIを活用したカスタマイズシステム) |
| AIシステム受託開発 | 対応(ソフトウェア開発・AI活用システム) |
| 自社AIプロダクト | 対応(経営AIコンサルティングアプリ「ウサコン」) |
| 業務自動化・RPA | 対応(AIや自動取引システムによる業務効率化) |
| 画像認識・機械学習 | 対応(AIを活用したマルチモーダルシステムの開発) |
| 補助金活用の相談 | 不明(公式サイトに記載なし) |
| 設立日 | 2021年8月2日 |
| 所在地 | 福井県福井市大願寺2丁目9番1号 福井開発ビル7F |
| 公式HP | https://robbits.co.jp/ |
なお、掲載は福井県内に本社を置き、かつ公式サイトでAI関連事業の記載を確認できた会社に絞っています。事業所が県内にあっても本店が県外の会社や、RPA・IoTのみを扱う会社は、依頼先の期待とずれるため掲載を見送りました。
AI導入の費用と進め方の目安
会社を選ぶうえで、費用がいくらかかるのかは最初に気になるところです。結論からいうと、AI導入の費用は対象業務の範囲とデータの状態で大きく変わるため、相場より先に「何をどこまで頼むか」を固める方が正確な金額に近づけます。個別の料金は各社の見積もりで確認してください。本記事では、掲載社の公式サイトに料金の記載を確認できなかったため、金額の目安は記載していません。
一般的な進め方は次のとおりです。
相談・ヒアリング
無料の場合が多い課題と現状のデータの状態を伝え、実現可能性の当たりをつけます。
対象業務の選定と提案
1〜2回の打ち合わせ効果が出やすい業務から着手する提案を受けます。
小さく試す(PoC・トライアル)
数週間〜限定した範囲で精度と効果を確認します。
本開発・導入
規模により変動試行結果をもとに本番のシステムを構築します。
運用・改善
導入後も継続精度の確認と対象範囲の拡大を進めます。
依頼前に社内で準備しておく3点
相談の前に社内で3点だけ整理しておくと、初回の打ち合わせから具体的な提案を引き出せます。逆にこの準備がないまま会社を回ると、どの会社からも「まず現状整理からですね」と同じ答えが返ってきて、比較になりません。
依頼前の準備チェック
- 自動化したい業務の候補を1〜2個に絞る(全部を一度にやらない)
- その業務にいま何時間かかっているかを1か月分記録する
- 業務で使うデータがどこに・どんな形式であるかを棚卸しする
準備の参考として、県内でどんな業務にAIが使われているかは、福井県内の活用事例を整理した記事で確認できます。
外注しない方がよいケース
すべての状況で外注が正解とは限りません。データが紙のみで電子化されていない場合や、対象業務が月に数回しか発生しない場合は、開発費に見合う効果が出にくい段階です。また、対象業務が未定のまま相談すると、提案の幅が広がりすぎて比較できません。この段階では、まず無料の生成AIツールで文書業務を試してみてください。商工会議所や、県のIT企業紹介を行うふくいDXオープンラボのような公的窓口での壁打ちも、外注前の一歩として費用対効果に優れます。
福井のAI会社選びでよくある質問
会社選びの段階で寄せられやすい質問をまとめました。
A. 技術面の差は小さくなっていますが、現場を見ながらの業務整理や導入後の対面サポートは近い会社が有利です。オンライン完結に抵抗がなければ県外も選択肢に入ります。 A. 年度や自治体によって使える制度が変わります。IT導入補助金などの国の制度と、市町村の独自制度の両方を、募集時期とあわせて各公式サイトで確認してください。 A. できます。多くの会社が相談やトライアルの段階を設けているため、いきなり本開発を契約せず、限定した範囲で効果を確かめてから広げるのが安全です。 A. できます。北陸3県は距離が近く、県をまたいで対応する会社が珍しくありません。石川県の依頼先候補は石川県のAI導入支援・開発会社の比較記事で紹介しています。
段階に合う会社へ2社以上相談すると選びやすい
福井県でAIの依頼先を選ぶ手順を整理します。
- まず自社の段階(データ整備前・対象決定済み・運用改善)を診断する
- 段階に合う条件で会社を絞り、同じ内容を伝えて2社以上に相談する
- 金額だけでなく、小さく試す段階があるかを比較の軸に入れる
- 依頼前に対象業務・現状の時間・データの棚卸しを準備する
次の一歩は、自動化したい業務を1つ選び、今日から1か月の処理時間を記録することです。その数字が、どの会社と話しても提案の精度を上げる共通の材料になります。